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コーヒーの生産

コーヒーは実際にはどこで生産され、どんな植物からどのように栽培されているのでしょうか?
ここでは、コーヒーの代表的な原産国、コーヒー豆が取れる植物の種類など、コーヒーの生産についてお話していきます。


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【コーヒーの生産】

・コーヒーの生産地
コーヒーは、赤道をはさんだ南北25度の「北回帰線」と「南回帰線」の間にある【コーヒーベルト】と呼ばれる熱帯・亜熱帯地域で主に作られています。

コーヒーの生産には、平均気温が20度Cの温暖でとても過ごしやすい気候が適しているため、、熱帯・亜熱帯地域の中でも、高山の中腹や高原地帯などが適所です。

コーヒーの主な生産国は、ブラジルやコロンビアなどの「中南米」から、ベトナム、インドネシアなどの「東南アジア」、エチオピアやタンザニア、ケニアなどの「アフリカ諸国」などです。その他、インド、中国、ハワイ、イエメンなどでも生産されおり、その生産国数は約60カ国以上にも登ります。世界で飲まれているコーヒーのほとんどが、ここで収穫されたコーヒーの実から作られていると考えて良いでしょう。

【コーヒーの栽培品種】

コーヒー豆が実をつけるのは、アカネ科の常緑樹で「コーヒーノキ」属の植物で、エチオピアのアビシニア高原が原産地です。成木で約3mほど高さとなり、主に雨季と乾季のある熱帯地方で生育します。コーヒーノキの中の向かい合わせに入った2つの種こそが、一般に「コーヒー豆」と呼ばれる部分になります。

そのコーヒーノキ属の中でも、「コーヒーの3原種」と呼ばれる、現在のコーヒー生産で最もポピュラーな3品種についてご紹介します。

・アラビカ種 (レギュラーコーヒー用に多い品種)
全世界で最も多く生産されているコーヒーがこのアラビカ種。主に高地で栽培され、香りに特徴があります。
酸味も少しあり、害虫の被害に合いやすい品種でもあります。現在のエチオピアであるアビシニアが原産地とされています。ブラジルやコロンビアで品種改良が頻繁に行われているのもこの品種です。

・アラビカ種の主な栽培品種
・ティピカ ・スマトラ ・モカ ・ブルー・マウンテン
・コナ ・ブルボン ・カトゥーラ ・ムンドノーボ
・カトゥアイ ・マラゴジッペ ・アマレロ ・ゲイシャ
・コムン ・ティコ ・ケント ・サンラモン


・カネフォーラ種 (インスタント/レギュラーコーヒー用に多い品種)
全世界で生産されているコーヒーの中で、全体の約2割ほどがこのカネフォーラ種です。高地だけでなく低地でも栽培され、害虫に強い品種として知られています。味わいに苦味とコクがあるのが特徴。
コンゴの奥地が原産地とされています。

・カネフォーラ種の主な栽培品種
・ロブスタ ・コニロン ・ウガンダ  

・リベリカ種
高温多湿に適していますが、害虫に弱く品質面でも劣るため生産量は全体のごくわずか。生産および消費は生産地周辺などごく一部に限られています。原産地は西アフリカ。

 

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